骨粗しょう症の発症の原因

高齢化による骨粗しょう症の発症
女性特有の骨粗しょう症の発症

若年組みに起こる骨粗しょう症の発症

 

骨粗しょう症には、高齢者にみられる「老人性骨粗しょう症」と、閉経後5年から10年で現れるようになる「閉経後骨粗しょう症」、若年組みに起こる骨粗しょう症の発症があります。

 

高齢化と骨粗しょう症

高齢化と骨粗しょう症の関係を考えて見ますと、青年期を過ぎますと骨粗しょう症は年齢を重ねるほど骨粗しょう症になりやすい傾向にあります。その原因は、
それは、老化による
①カルシウムの代謝や内分泌の変化 
②腎機能の低下による活性型ビタミンD合成能力低下 
③運動量や外出の減少のためにビタミンD活性化のための紫外線量が確保できない。---などということによります。

人間の骨組織は年齢を重ねるにつれて老化していきます。さらに、高齢になるとカルシウムの代謝や内分泌が変化し、骨の量が減少していきます。
骨密度が低くなり、軽石のようにスカスカの状態になってしまうのです。
それだけでなく、高齢になると、体内のいろいろな臓器の働きも落ちてきます。
腎臓の働きが落ちると、活性型ビタミンDを合成する能力が低くなります。
活性型ビタミンDには、小腸からカルシウムやリンの吸収を促す作用と骨へのカルシウムやリンの沈着を促す作用をもっています。
高齢になり、このビタミンDが不足すると、体内のカルシウムやリンが不足することになります。この不足を補おうとして骨から溶け出すようになるのです。
そのため骨は「す」が入ったようにもろくなり、この状態を骨粗しょう症というのです。
さらに、ビタミンDが活性型ビタミンDに変わるためには、実は紫外線が必要なのです。確かに、紫外線は近年、まさに敵のように扱われていますが、こと骨粗しょう症に関しては、紫外線は骨粗しょう症の予防には必要な働きをするのですが、高齢になり、あまり外出しなくなると、健康のために必要な紫外線量さえも確保できなくなってしまいます。                          また、高齢化によって、カルシウムの骨への蓄積に必要な運動量が減ることも骨粗しょう症に拍車をかけます。
運動量の減少は、骨のなかの血液を酸性化し、カルシウムを溶け出させやすくし、骨の細胞の働きも悪くします。


女性と骨粗しょう症

女性と骨粗しょう症の関係を考えて見ましょう。統計的には、女性の40歳以上の発症頻度は、男性の3.7パーセントに対して、女性では13.1パーセントといいます。
ほぼ4倍という数字には驚かされますね。

骨粗しょう症は50歳以上の女性に特に多く見られ、一般に、60歳以上の女性で腰が曲がっていたり、慢性的な腰痛がある場合、ほぼ骨粗しょう症であるといえるようです(正確な診断は、X線所見により確定しますが)。

しかし、どうして女性にこれほど骨粗しょう症が多く見られるのでしょうか?
第1に、女性は、もともと骨が細く、骨量が少ないことが原因しています。    また若い頃からダイエットをしたり、運動量が少ないということもカルシウム不足やカルシウムの骨への蓄積を少なくする原因となっています。カルシウムの貯蓄量は、男性の3分の2から4分の3くらいしかないといわれます。      しかも女性は、妊娠や出産で、カルシウムを子どもに与えてしまうということ、そして閉経を迎えて更年期になると、女性ホルモンの分泌がとまってしまうことがあげられます。

女性ホルモン エストロゲンは閉経を迎えると、このエストロゲンという女性ホルモンの分泌が激減します。この女性ホルモンは非常に強力なホルモンといわれ、骨をつくる細胞のはたらきを活発にし、腎臓での活性型ビタミンDの合成を促進する作用もあります。高齢になると、ただでさえ、腎臓の働きが衰え、活性型ビタミンDの合成能力が衰えます。女性の場合、ホルモンの関係でこれにさらに拍車がかかって、ますます活性型ビタミンDの合成がされなくなり、カルシウムの吸収が困難になってしまうのです。

 

若年組みに起こる骨粗しょう症の発症(骨粗しょう症予備軍)

骨粗しょう症になるのは何も高齢者や閉経後の女性に限ったことではありません。
人は高齢になると、骨がもろくなり、腰が曲がったり、骨折しやすくなります。これがふつういわれる「骨粗しょう症」という病気です。以前は、40歳以上の中高年者、特に50歳以上の、閉経後の女性に多くみられる病気でした。

ところが近年、骨粗しょう症および、その予備軍の若い女性が増えていることが調査により明らかになっています。
人間の骨量は、乳児期から成長期にかけてぐんぐんと増加し、成人期にピークを迎えます。このときの骨量を最大骨量「ポーク・ボーン・マス」といいます。そ後、中高年になると骨量は徐々に下降線をたどりはじめます(なかには、そのまま維持できる人もいます!)。

ところが近年、20歳前後の若い女性の5人に1人に、早々と骨量の減少がみとめられ、ゆくゆくは骨粗しょう症になるであろう「骨粗しょう症予備軍」が増えているのです。

この現象の原因は、若い女性の食生活をはじめとする生活全般の変化・・・乱れ・・・があります。
正確には、幼少期から青年期にかけての本来ならば、どんどん骨量を増やさなければならなかったはずの年代にファーストフードや加工食品を食べ、カルシウムを充分に摂取してこなかったことが大きく影響しているといえるでしょう。そして過度なダイエットがこれに拍車をかけます。無理なダイエットで生理が止まってしまうと、本来ならば、閉経後に訪れるはずのホルモンの変化が早々と襲ってきます。そして骨量がどんどん減ってきてしまうのです。


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